群馬県教委9月会議を傍聴して
・前回に引き続きコロナ禍による緊急事態宣言下での定例会議でしたが、日々コロナ対策に明け暮れる教育現場の状況とは一線を画した「平穏な」議事進行でした。
・教育長によるコロナ対応の報告に、二人の委員からの指摘がありました。特別支援学校の通常登校に関する連絡が遅かったことと、県立高校の対応状況の把握に関するのものです。それぞれ至極当然の指摘であり、特に高校の対応については各校に委ねられているとはいえ、数校のみの聞き取りで「順調に進行している」との楽天的な現状認識は、県教委の設置者としての当事者意識が微塵もないことを示しています。
・ただ、通常時でも似たような各種調査に一々回答しなければならない教育現場にとって、調査は一つでも少ない方が良く、新たな調査回答が負担増とならないような配慮を県教委はするべきです。
・教員免許更新制に関して、中教審の当該小委員会の「審議まとめ案」に拠る報告がありました。多くの矛盾があったことを認めながら「発展的に解消」とはよくぞ言ったものですが、研修強化の強調や研修履歴のマイナンバーへのひも付けなど、廃止への異論を背景にした最近の動きにも一層注目しなければなりません。
・また、「発展的に解消」の直後に平然と「廃止」の語を発する教育長の発言には、国の教育施策への不信感が滲んでいるのではないか、と感じたのは私だけでしょうか。
(以上)