群馬県教委月会議を傍聴して

・報告事項以外の審議議案は、非公開の人事案件一件のみでした。これが、今回の定例会議(月一開催)の内容です。

・教員採用試験(一次)で、当日欠席者が多かった理由を「電子申請による気軽な申し込みのため」と担当課では分析するが、はたしてそうでしょうか。

・オンライン開催の全国教育委員会連合会総会で、教員免許更新制について「廃止と決めたわけではなく、廃止という方向は排除せず、都道府県市町村が困らないように段取りを固めてゆく」との連合会長の発言があったとの報告がありました。文科省の廃止検討を受けて来年国会での法改正により制度廃止との報道があったはずですが・・・。この制度で本当に困っているのは、効果不明瞭な講習を自費で受講しなければ免許が失効してしまう現職の教員です。

・委員からの賛辞が多かった新リーフレット「SC・SSWとの協働で学校の対応力を高めましょう!!」ですが、生徒指導上の諸課題を担任が一人で抱え込まざるを得ないような今の学校組織を根本から変えることが先決です。その視点が見当たらず、専門家(SCやSSW)の役割と効果の説明、教育相談体制の構成図、ケース会議の開き方などが示された今回のリーフレットは、新味の乏しい内容です。そもそも、リーフレット一枚で「教職員間で相談しやすい、風通しのよい職場」が実現するなら、これまでの教育諸課題はなかったはずです。