11/22近現代史ゼミの内容紹介

｢ハンセン病を知っていますか｣

(11/22　前橋市総合福祉会館)

戸澤由美恵講師（元高崎健康福祉大学准教授・ぐんま教育文化フォーラム共同研究者）

【戸澤講師より】

　あなたは、群馬県にハンセン病の療養所があることを知っていますか？

　何十年も前にハンセン病は治っているのに、今も療養所に暮らしているのは何故なのでしょうか。

　“らい予防法”が廃止されて来年で30年になります。

　誤った国策によって彼らが受けた人権侵害は国家賠償請求訴訟を通して明らかになり国が敗訴しました(2001年)。

　それなのに、当事者は故郷や家族のもとに帰れない、家族も迎え入れることができないのは何故なのか。

　社会に残る偏見や差別を知って、自分事として一緒に考えてみませんか？

【参加者の感想より】

　今回のゼミで、さらに一歩進めなければならない、私自身がさらなる視点をもって、授業を展開しなければならないと思いました。

　それは、戸澤先生がはじめにおっしゃった、ハンセン病問題について考えるとき、多角的重層的視点が必要であり、この問題にきちんと対応することが共生社会の実現につながるのだということです。

　また、内藤先生からお借りした谺雄二さんの『知らなかったあなたへ』を読み、まさに私は知らなかったのだと改めて思いました。

　今後も差別問題について学び、教材研究を深めていきたいと思います。

「育ちと学び」No.63の内容紹介

〔すなっぷ〕「自然との共生」を図ることのできる人づくりをめざして･･･県立尾瀬高等学校自然環境科

〔特別寄稿〕何よりも「事実を」～戦後80年に考える～･･･内藤　真治

〔はじめまして〕ともにケアする社会をめざして･･･山田　真理

〔共同研究者の部屋〕終わらないハンセン病問題･･･戸澤　由美恵

〔虹色のひろば〕長期遠征のお話･･･船橋　聖一

〔部会活動報告〕近現代史ゼミ部会　アウシュビッツで見たこと・考えたこと(大山　仁)

高崎連隊の兵士と戦場(岩根　承成)･･･設楽　春樹

〔部会活動報告〕原発と自然エネルギー研究部会だより２１　能登半島地震の１年半後･･･坂田　尚之

〔総会＆トークセッション報告〕･･･ぐんま教育文化フォーラム

〔連載コラム〕スクールカウンセラーだより　第11回･･･小林　一郎

〔連載コラム〕夜より深い闇へのまなざし　第５回･･･齋藤　理一郎

〔連載コラム〕松之山の暮らし　第４回･･･星野　夏海

〔会員のひろば〕など

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